私は元々とても面倒くさがりで、
料理、洗濯、掃除、家事全般苦手でした。
できれば手抜きをしたい、
楽に手間暇かけずにできる方法はないか、
そんなことばかり考えていました。
一昨年から「学んで食べる食育教室」のスタッフをすることになり、
毎月50人分の食事、それも一汁三菜の和食、
完全自然農法のお野菜と調味料を使って調理をする友達の手伝いをさせてもらっています。
私の役割は前日からの会場の清掃設定、
食器、おしぼり、お茶の準備、
野菜販売の準備、POP付け、
献立表作りなど、、、
終わった後の片付け、清掃、反省会。
家の洗い物と違って、洗っても洗ってもなくならない洗い物。
果てしない作業の連続です。
それでもひたすら手を動かし続けていたら
どんな量の作業もいつかは終わるということが分かりました。
その時間、嫌だ、しんどい、面倒くさい、
早く帰りたいと思いながらやっていると
茶碗を割ったりしてしまうのですが、
無心で目の前の作業に集中すると、丁寧にできて
意外と早く終わります。
友達は煮物に使う野菜は必ず面取りをして下ゆでをします。
煮崩れしないで味がよく染みるからだそうで、
面倒でもやった方が仕上がりが綺麗ならすると、
器や盛り付けも美しさにこだわっています。
ずっと側でその仕事を見ていると自然に感化され、
私も料理が楽しくできるようになってきました。
洗濯物も綺麗にたたんで所定の場所にしまうことが
自分を整える作業のように思えるようになりました。
忙しい、面倒くさい、後でやろう
そんなことばかり考えていると、
生活すること自体面倒なことになり、
生きていくのが楽しくなくなります。
生きることは毎日同じことの繰り返し。
やらなければいけないことや、家事を趣味の如く楽しむことができれば
人生何倍も楽しくなると思います。
忙しい、面倒くさいと言うのをやめて、
目の前のことをちゃんと終わらせて、次の作業にかかる。
その辛抱強さや集中力がついたら
大抵のことはできるようになるのではないかと思えます。